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2007年12月21日

安いだけでは売れない

スーパーの西友がウォルマートの傘下に入ってから5年が過ぎ、いま完全子会社になろうとしています。

ウォルマートは売上高3124億ドル(2006年度)の巨大企業であり、日本のトップであるイオンの売上高は4兆8247億円ですから、ウォルマートがいかに巨大かお解かりいただけたと思います。

そのウォルマートが、西友を傘下にしてから西友は一度も黒字になっていないのです。

これは、何を物語っているのでしょうか。

ウォルマートは、EDLP(エブリ・デー・ロー・プライス)、ようするに365日、毎日安売りをしているのです。
ですから、チラシを廃止したこともありましたが、これがまた売上低迷の原因になりました。

日本では、「安いだけでは売れない」のです。
安いけど買いたいものがないと言われるゆえんです。

このことは、過去においても経験しています。

あのダイエーが、PB(プライベートブランド)の開発を行い、海外から安い商品の導入をしましたが、ただ安いだけでまったく売れませんでした。
PBビールなどが典型ですが、おいしくなく売れなかったのです。

また、ユニクロが安売りで成功しましたが、ただ安いだけでなく、安い割りに生地がよく、縫製もよいのです。

いま、食料品を始めとして物価の上昇が問題になっていますが、イオンではPBであるトップバリューの割合を増やし、価格を据え置く方針のようです。

私は、この動きに注目しています。

イオンの売り場を見ていただくとわかりますが、トップバリューの商品とメーカー品を並べて売っています。
トップバリューの方が安いのですが、今はメーカー品のほうが売れているようです。

仕入れコストが上がっているのに、価格を据え置くというのは、結局、安い原料を使う訳ですから、味も落ちるのです。

もし、それでもトップバリュー商品が売れるのであれば、今までとお客様の購買行動が変わったということになります。
多少品質が落ちても、安ければ売れるということです。

格差が問題となっていますが、アメリカ型の社会になるのであれば、「安くないと売れない」のです。

これは、企業の商品開発において重要です。
値段を安くするために、原材料の内容を変更しなければならないかも知れないのです。

そして、そういうときに、顧問先の方々と一緒に経営について考えるのも、私たち税理士の仕事だと思っています。

税理士森大志は、顧問先の社長と一緒にがんばりたい、少しでもお役に立ちたい、いつもそう思い努力しています。

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posted by 森 大志 at 10:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | がんばれ社長
この記事へのコメント
こんにちは!

ダイエーのPB商品はひどいものでした。
あれは、「そこそこの品質と、そこそこの価格に
消費者の需要は収束する」という発想で
企画されたらしいのですが、
どっこい、消費者というのは複数の選択肢から
買うべきものを選びたいわけなんですね。
ダイエーの発想は、消費行動の時代変化を読みきれなかった、
ということです。

日本の消費者はEDLPよりも、たまの特売日にチラシを見て
お買い得品の選択を楽しむという一種のエンタテイメント性を
日常の買い物に見出している、という点を
進出前に把握しきれなかったのが、日本における
ウォルマートの敗因のひとつかと思います。
Posted by k_guncontrol at 2007年12月23日 20:01
k guncontrol様

コメントありがとうございました。
アメリカは今話題のサブプライムロ−ンにおける低所得者層が存在します。
その人々は、価格主体で購入するのです。
また、日本人は世界一品質にうるさいと言われています。
ただ、日本においても格差が広がりつつあります。
最近、いままでと違う動きがあります。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 森 大志 at 2007年12月23日 20:43
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