神からの恵みである「温泉」を活かし、苦境にある「温泉旅館」の再生を、実際に自分が経験したことを基に考えたいと思います。
第四回は「何かがたりないのです!」
関東の避暑地として有名な温泉地に行ったときの話です。
旅行会社のホームページに、建物のきれいなホテルが低料金で載っていたので予約をしました。
建物が立派なのに低料金だったので、頭の中で少し不安があったのを覚えています。
何回も行ったことのある温泉地で、ドライブがてら温泉に入れれば良いと決めたのです。
その時は、妻と二人だったのですが、一部屋二人の利用で一泊二食で一人1万3千円(記憶では)でした
実際に経験した私の感想は次の通りです。
まず、チェックインして部屋に通されたのですが値段の割にとてもきれいな部屋でした。
おじさんに連れられて部屋に入り、ひと通り説明を聞いた後、おじさんは部屋を出て行きました。
当然のように、その後はセルフサービスです。(全然問題はありません。)
食事の前に風呂に行ったのですが、風呂は宿泊棟とは別棟にあり屋根のない通路を通ります。
当日は、天気が悪く雨が降っていたので傘をさしながら行ったのですが、風が強く少しぬれました。(屋根がほしい。)
しかし、風呂は泉質も良く合格でした。
風呂に入った後、いよいよ食事です。(食事処も別棟です。)
ヘルシーメニューとのことですが、出てきた料理はどれも安い食材のものばかりで、いまいちでした。(安いからがまん。)
この内容では、この宿はお客様に支持されないと思いました。
私のこの宿の改善プランは次の通りです。
1.チェックインからチェックアウトの時間まで、宿でどのように過ごすかイメージする。(これはどんな宿でも共通です。)
→経営がだめになったホテルを投資ファンドが経営しているようです。
部屋はきれいですが、新規投資はしていないようでした。
せめて、天気が悪いときにお客様がぬれない様にしてほしいと思いました。
最低限の投資は必要です。
2.ヘルシーメニューの食事です。
→ヘルシーメニューは普段の生活で考えることであり、旅行に行ったときはちょっと贅沢をしたい。
ヘルシーメニューは、高級食材を使わないことを、言葉を変えて言ったと思っています。
手作り感のある一品がほしいと思います。
3.初めてのお客様は立派な建物のパンフレットの写真を見て予約を入れますが、リピーターにはなりません。
→確かに建物も立派できれいで料金も安い、しかし、「何かが足りない」のです。
働いている人が年配のおじさん(定年退職者のようです。)ばかりでしたが、しかたなく働いているのが見えました。
6月21日の朝日新聞朝刊記事で、洞爺湖サミットの総料理長を務める中村勝宏氏は次のように言っています。
「僕は日本の料理人の代表選手。食べる人が誰であっても、一生懸命つくることが大事。真心だけでは料理ができないけれど、真心は絶対必要です」
私はこの言葉から次のように言いたい。
「真心だけでは経営ができないけれど、真心は絶対必要です」
どんなに料金を安くしてもお客様から支持されない宿もあるし、逆に料金が高くてもお客様に支持されている宿もあります。
料理に力を入れる(高級食材を使うことではありません。)など宿のファン(固定客)を増やす努力が必要です。
最近はインターネットの発達で、宿の情報(口コミなど)が入手できるようになりました。
人気の宿は、良い宿だという情報が発信されています。
経営の安定のためには、リピーターが多く来るような宿にしなければなりません。
いま評判の宿に実際に泊まってみる等、もう少し勉強が必要だと思います。
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2008年06月24日
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