私は、シャープの片山幹雄社長が、堺新工場の合弁会社化にソニーが乗ってくると読んだ理由は次の通りだと思っています。
それは、船井電機の失敗です。
船井電機と言えば日本での知名度はいまいちですが、あのウォルマートに家電を納入して売上を伸ばした家電メーカーです。
2006年3月期の連結決算は、売上高3608億円、経常利益274億6千万円、当期利益274億6千万円です。
同様に2007年3月期は、売上高3967億円、経常利益265億9千万円、当期損失36億6千万円です。
同様に2008年3月期は、売上高2771億円、経常損失39百万円、当期損失53億7千万円です。
船井電機は2006年3月期までは優良企業でしたが、その後2期に渡り損失を出しています。
この船井電機の主力事業の一つは薄型テレビですが、その主要部品である液晶パネルの調達に失敗して、液晶テレビの生産がうまくいかず赤字になったのです。
船井電機は液晶パネルを自社生産せずに、台湾メーカーから調達していたのですが、資本提携していたにも関わらず、他社から購入したこともあり、関係悪化により調達に失敗したのです。
私たちのような中小企業が大手企業に売り込みに行ったときに、値段を安くして売り込むのですが、大手企業は値段が安いだけでは取引してくれません。
安定した品質と安定供給(納期)できるかどうかが決め手となるのです。
この船井電機の「液晶パネルの調達失敗」は、おそらくソニー首脳の脳裏に深く刻まれていたと思います。
そして、シャープの堺新工場は生産コストが安いので、今までより安く液晶パネルを調達できるのです。
ここまで読んで堺新工場建設とソニーとの合弁会社設立を同時に考えたシャープの片山幹雄社長はすごい!と思うのです。
シャープとソニー両社にプラスなのは言うまでもありませんので、ソニーも断る理由がないのです。(断る理由があるとすればメンツだけ。)
企業戦略とはこのように考えるという見本のようです。
私たち中小企業も規模は違っても、同じ様な企業戦略が必要な時があると思います。
そんな時に、私は社長と一緒に企業戦略を考えたいと思っています。
税理士森大志は、顧問先の社長と一緒にがんばりたい、少しでもお役に立ちたい、いつもそう思い努力しています。
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2008年05月22日
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