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2019年04月13日

プレナスの決算に価格改定の難しさを見た!

持ち帰り弁当店「ほっともっと」や「弥生軒」を展開するプレナスが、2019年2月決算で上場以来初めての赤字決算になります。

「ほっともっと」はテレビCMで柳葉敏郎を起用し、積極的に宣伝していました。

その結果、既存店売上、新規出店が寄与し連結で5.6%の増収になっています。

売上高は、なんと1539億1400万円です。

それなのに、なぜ赤字なのか。

会社の説明によりますと、商品リニューアル、人材確保の投資、そして仕入原価の上昇などのコストを吸収できませんでした。

コストを吸収できなかった?

今、飲食業は仕入原価、人件費の増加に苦しんでいます。

そうであるならば、原価や経費が増えた分、値上げを考えるのが普通です。

鳥貴族、いきなりステーキなどのように・・・・・。

ところが、値上げした企業は苦戦しています。

もう少し、細かく分析しましょう。

ほっともっと(プレナス)のライバルはどこでしょうか。

ご存じのように、コンビニやスーパーと熾烈な販売競争をしています。

ほっともっとが、柳葉敏郎を起用してTV宣伝した「しょうが焼き弁当(商品リニューアル)」は税込500円です。

そして、人気メニューの「のり弁当」は税込300円を死守しています。

セブンイレブンは、「お好み幕の内弁当」417円(税込450円)、「和風幕の内弁当」510円(税込550円)、「しゅうまい弁当」460円(税込496円)です。

500円というワンコインで過当競争を繰り広げているのです。

そんな競争をしている中で、コストがかかるからと値上げをしたら、どうなるのでしょうか。

鳥貴族は、一品280円を298円に、そしていきなりステーキは1g1円の値上げでした。

そんな値上げが響き、鳥貴族も赤字予想、いきなりステーキも既存店売上高を大きく落としています。

プレナスは何を考えているのでしょうか。

今年10月からの消費税増税をチャンスに変えようと考えていると私は思っています。

なぜなら、持ち帰り弁当は軽減税率の対象だからです。

今で以上に外食が減り、中食、内食が増えると読んでいます。

そのために、2018年10月から関東で食品総合工場を稼働させています。

さらなるコスト競争力を強化しているのです。

いま飲食業界では、コストアップ分を、いつ値上げするか考えています。

消費税増税時に行うのか、その前か。

前回の消費税率アップ時に、コンビニなどの大手は商品リニューアルを行い単純に価格を比較できないようにしました。

今回も同様の動きが考えられます。

今年の確定申告の申告が終わりましたが、国民健康保険料、介護保険料などの負担が増えています。

そんな中、消費税の増税は、いやでも個人消費に大きな影響が出るのは明らかです。

だから、プレナスは価格改定を控えたのです。

私たち中小企業は、このように悩ましいことばかりです。

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posted by 森 大志 at 14:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | がんばれ日本