中小企業の事業承継が待ったなしと言われています。
日本の高度成長を支えた中小企業の経営者の高齢化が進んでいるからです。
国は、平成20年5月中小企業経営承継円滑化法を制定し、中小企業の事業承継を支援してきました。
さらに、平成27年8月中小企業経営承継円滑化法を改正し、更なる支援をしています。
それなのに、平成28年の休廃業・解散の企業数は過去最多を更新しました。
中小企業の事業承継が上手くいかなければ、中小企業に蓄積された技術の承継ができません。
それは、日本の製造業の危機でもあります。
国もさらに危機感を強め、平成30年度税制改正で更なる支援を検討しています。
私も税理士として、顧問先企業の事業承継を応援しています。
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2017年11月26日
2017年11月11日
日本実業出版社刊:「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
日本実業出版社刊【「数字」が読めると本当に儲かるんですか?】
本書は、献本いただきました。
素晴らしい本に出合え感謝いたします。
本書の著者は、ネット販売を主力とする現役の花屋さん古屋悟司氏です。
そして、その古屋氏が悪戦苦闘した経営内容が題材になっています。
本書でも説明しているように、古屋氏は当初売上を増やすことに力を入れています。
その結果、売上は増えたのに資金繰りが苦しいことに気が付きます。
なぜだ?????
売上が増えているのに、利益が増えず忙しいだけ(儲かっていなかった)だったのです。
はっきり言えることは、会社の数字を理解していませんでした。
古屋氏が勉強して分かったことは、数字が分からないと「目隠し運転の経営」だということです。
そして、腕利きの税理士に出会い教えてもらったことは、儲けるための会計(管理会計)です。
会社経費を固定費と変動費に分解し、限界利益、限界利益率、そして損益分岐点売上高の計算方法を教えてもらいました。
その結果、数字が読めないと儲からないことも分かりました。
通信販売のような業種では、変動費に含まれる容器(箱)代、送料のウエートが大きく利益に大きな影響があるからです。
著者の古屋氏は、いまでは月次決算をして数字に基づいた経営をしています。
そして、今までより少ない売上高で利益が出るようになっています。
本書は、経営者がどうして数字が読めないとダメなのか、実際にどのようにして数字を読み経営に生かすのかを余すところなく、具体的にわかりやすく明らかにしています。
本当は隠したい倒産の危機になったことも書いてあり、中小企業経営者にお薦めしたい一冊です。
ぜひ、本書を読んで成功する経営者の仲間入りをしてほしいと思っています。
『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』は、本当です。
やはり、勉強、勉強ですね。
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