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2009年01月19日

日本銀行支店長会議の報告から考える

朝日新聞の1月17日の記事によりますと、『日本銀行は16日、支店長会議を開き、1月の地域経済報告をまとめた。全体の景気判断を前回(昨年10月)の「停滞している」から「悪化している」に下方修正した。前回に続き9地域すべてで下方修正したが、トヨタ自動車の業績悪化の直撃を受けた東海は「急速に下降」という異例の表現になった。
足もとで実体経済の悪化が進んでおり、自動車、電機などの輸出産業で潤っていた地域の落ち込みが報告された。』

この日本銀行の支店長会議の内容については、別に驚くことではなく自動車、電機などの輸出産業が急激に落ち込んでいることは周知の事実であります。

ですから、やっと地域経済の悪いことが数字として出てきた、という思いです。(時差があるのです)

わたしは、各支店長の報告の中で次の内容に注目しています。

『九州でも「落ち込みの主役は自動車」(河野圭志・福岡支店長)。ただ、自動車の生産に対して部品の生産の地域シェアが低いため、「地場の企業への波及の度合いは他地域よりは小さい」という。12月のDIはマイナス20だ。』

この記事は、簡単に見逃すことのできない問題を含んでいます。

九州といえば、トヨタ自動車九州が進出しています。

それなのに、「自動車の生産に対して部品の生産の地域シェアが低い」というのはどういうことなのでしょうか。

地域シェアが低いということは、地元の会社で対応していないということです。
他の地域の下請メーカーから部品を調達していることなのです。

今回の事態は、たとえ工業団地を造って企業が進出しても、地元企業が対応できるかどうかわからないことを証明しています。

特に日本の自動車メーカーは世界一強いメーカーですから、その下請も、かなりの技術力がなければついていけません。

このことは、北海道に進出したトヨタ自動車北海道の田中社長が2007年11月の講演で述べています。

北海道で経営コンサルタントをしている小室氏のブログで取り上げていますので、引用します。

「北海道を批評した文言そのもの」を書いてみましょう。
 徹底さに欠ける
 変えること(改善・改革)に消極的
 仕事をもらう、分けるという文化が定着し、自分から取りにいくという積極性が不足している
 CSRの要求レベルに対応不足(鈍感)
 ブランド作り、付加価値を高める努力が少ない
 船頭は多いが漕ぎ手が少ない
 シンポジュームや展示会、講演会は多いが、実行する企業家が少ない
 時間がかかる、層が薄い、技術レベルに差があり、手詰まり感
 経営者の危機感不足


このように、地元に要請され北海道に進出したトヨタ自動車北海道も、地元企業を下請として使うことができない歯がゆさを述べています。(対応できる会社が少ない)

ただ、地元企業としても簡単に下請になれない理由もあるのです。

下請になるには、技術力、納期などクリアしなければならないハードルが高いのです。

昔、自動車メーカーの下請会社が、技術力不足で、納品した部品が返品になり倒産した例があります。

ですから今では、自動車メーカーの一次下請(上場会社クラス)
もあわせて誘致しているようです。

いずれにしても、工業団地を造れば工場が進出するとか、道路を造れば会社が進出するとかいうような簡単な問題ではないのです。

地方の会社の技術力をどうやって高めるか、課題も多いのです。

「がんばれ日本」

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posted by 森 大志 at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | がんばれ日本