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2008年12月13日

敗者復活しにくい日本・だから難しい!

昨日は、「急速に景気が悪化しています」という記事を書きました。

今日の、朝日新聞の記事によりますと、『トヨタ自動車は09年3月期の業績予想を、「トヨタ・ショック」と呼ばれた11月の修正で示した数値から、さらに下方修正する。本業のもうけを示す連結決算の営業損益は、下期(10月〜09年3月)は赤字となり、通期では黒字を確保しても前期比で8割以上減る模様だ。』

急速な景気の悪化が、中小企業だけでなく日本を代表する大企業にまで及んでいることが、裏付けられましたが、広告費を削減したり、様々な対策をとってきたトヨタでさえ、下期は赤字の予想なのです。

ですから私は、業種に関係なく中小企業に対する緊急融資が必要だと思っています。

ここまで、急激に景気が悪化しますと、一時的な資金不足で本来生き残るべき企業まで倒産することさえあるからです。

それくらい、100年に一度の経済危機が目の前まで迫っているのです。

また、自由主義経済は競争社会であり競争に敗れた企業は倒産してもやむを得ないという声も多くあります。

本来そういう企業は市場から淘汰されるべきで、そういう企業を助けると国際競争力を妨げると言う考えです。

確かに、そういう考えもありますが、現実の世界は机上の計算の通りに行きません。

失業者が増えて希望をもてない人が多くなれば、どうしても治安の悪化は避けられません。

治安対策でお金を使うか、失業対策でお金を使うかの違いでしかないかもしれないのです。

また、都市と地方の格差もあります。

力のない企業は淘汰されてもやむを得ないという考えに立てば、都市はますます栄え、地方はますます衰退します。

そうならないように、昔から地方では学力優秀な人を応援し育てて、政治家にしたり、中央官庁の官僚に送り出したりしてきました。

一票の重みに格差があっても、地方から多くの国会議員が送り出されることにより、地方にも多くの予算が行きました。(批判も多いのですが)

国会議員の定数是正をすることは、必然的に地方選出の国会議員の数が減ることに繋がり、ひいては都市中心の政策に偏るかも知れないのです。

これらのことを考えますと、道州制を導入して権限と予算を地方に任せるしかないと思います。

また、私が中小企業を助けるべきだと言うときに考えるのは、日本とアメリカの社会の違いがあるからです。

アメリカのように法的整理をして、社会的に必要な企業は再建すればよいと簡単に言いますが、日本の場合は大手企業を除いて、一度倒産すると再起は大変です。

今回アメリカのサブプライムローン問題から世界的な経済危機になっていますが、このサブプライムローンとはサブプライム(信用事故歴のある人)が対象のローンです。

アメリカの場合は、信用事故歴があっても融資を受けられるのですが、日本の場合は、会社を倒産させた場合、ほとんど新規融資を受けることができません。

たとえば、ほとんどの中小企業は信用保証協会から保証を受け、銀行借入しますが、倒産した企業は返済できませんので、過去の焦げ付きがそのままです。

中小企業の社長は、会社の借入の個人保証をしていますので、会社が倒産した場合、個人破産に追い込まれる場合がほとんどです。
そうすると、会社を倒産させてたとえ10年たったとしても、新規の保証は受けられません。
たとえ別会社を作ったとしても、記録が残っていますので、実質的に借入の道はほとんどないのです。

最近は、保証協会の保証がなくても融資を受けられることもありますが、その場合の金利は年利10%前後で、借入の金額も最初は50万円程度です。

たとえば50万円を借り入れた場合、毎月元本5万円と金利を10回に分けて支払うのです。

これでは、思い切ったことをできるわけがありません。

日本においては、一度会社を倒産させますと、再起の道は大変難しいのです。

ですから、簡単に力のない企業は倒産してもやむを得ないと言ってほしくないのです。

私は、現実の厳しさをたくさん見てきました。

現実の社会を理解して、政策を考えないと机上の空論で終わり、経済政策も効果がないと思います。

敗者復活しにくい日本・だから難しいのです。

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posted by 森 大志 at 14:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記