Yahoo!ニュースの読み物「ブログ/意見」コーナーの情報提供元「税理士森大志のひとりごと」で当ブログ記事が配信されています。 毎日jpのインタビュー記事はこちらでご覧下さい。 記事を検索しやすいように目次作成しました。記事目次(←をクリックしてください。)

2008年02月29日

「ジャパネットたかた」に学ぶ(番外編)

先日、「ジャパネットたかた」に学ぶという記事を書きましたが、その「ジャパネットたかた」のすごさを経験しました。
(『「ジャパネットたかた」に学ぶ』『「ジャパネットたかた」に学ぶ2』参照)

妻が、朝の9時半ごろテレビで「ジャパネットたかた」の通信販売の宣伝を見て、すぐに注文しました。

そして、その商品が届いたのが翌日の9時過ぎです。

今まで、色々な通信販売を利用していますが、こんなに早く商品が届いたことはありません。

注文をしたときに、お届けまで2、3日かかると言われていたそうですが、それにしても早かったのです。

感心したのはそれだけではありません。

注文の電話がすぐにつながったのです。
前に、ほかのテレビショッピングの注文の電話をしたときに、何回電話しても話中で、断念したことがあるのです。
(信じられないけど本当の話です。)

この話中というのは結構多く、すぐつながるのはコールセンターが充実している証拠です。

そして、注文時に「何か質問はありますか」と言われたとのことです。
たった一言ですが、初めて注文する人、高齢者にはうれしい言葉です。

商品が届いてから、またまた感心しました。

商品に同封されていた説明書です。

商品購入後のお問い合わせの方法が説明されています。

その内容は次の通りです。

(説明書の表に)
商品の調子がわるいので修理に出したい方、商品を返品、交換に出したい方、商品の使い方がわからない方など
お困りの際は下記3つの方法からお問い合わせ下さい。

1.ジャパネットたかたのホームページを見て解決する。
2.弊社カスタマーサービスセンターへ連絡する。
3.各メーカーのサービスセンターへ連絡する。

(説明書の裏に)
商品内容をご確認下さい。
返品を検討される際は、下記の内容を必ずご確認下さい。(下記に返品の説明が書いてあります。)
ご注文やショッピングクレジットなどのお問い合わせ先はこちら
各メーカーのサービスセンターの営業時間と電話番号

このように細かく説明が書かれており、この説明を見ただけでもお問い合わせの電話を減らせると思わせるものです。
このことは、結構重要です。
説明書が充実していることで、お問い合わせを減らせるのです。

そして、ジャパネットたかたで購入したこと、購入日を証明する保証書を発行しています。

至れりつくせりです。
本当によく考えていると思います。

そして、この「ジャパネットたかた」も町の電気屋さんからのスタートなのです。

私たち中小企業も工夫と努力でがんばれると思いませんか。

そして、そういうときに、顧問先の方々と一緒に経営について考えるのも、私たち税理士の仕事だと思っています。

税理士森大志は、顧問先の社長と一緒にがんばりたい、少しでもお役に立ちたい、いつもそう思い努力しています。

「がんばれ社長」応援いたします。

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posted by 森 大志 at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | がんばれ社長

2008年02月28日

人の流れが違います

私の事務所は東京の豊島区池袋にあります。

池袋駅から私の事務所に来る間に豊島区役所があり、駅から歩いて6分くらいで事務所につきます。

駅からわりあいに近いことと、豊島区役所が近いので私の事務所の近くで飲食店の出店を考える人が結構います。

しかし、土地勘のない人は勘違いするのですが、人の流れは豊島区役所から池袋駅方向なのです。
先日も、ある飲食店が閉店しました。

その飲食店がオープンしたときに、駅から近い、区役所から近いという理由で始めたようだけどこの場所は難しいと、事務所の者に話したことがあります。

自信があるからと充分な調査をしないでお店の場所を決める人がいますが、この人の流れを侮ってはいけません。

通常、お店の調査をするときは、出店予定地の朝、昼、晩の人の流れを確認しますし、駅から近い場所であれば一日の乗降者数を調べたりします。

また、ビジネス街は土日商売になりませんので、飲食店であれば365日商売ができる場所か考えるのです。

この私でさえ、新規のお客様のご紹介を受け、そのお客様がお店の経営をしている場合は、お伺いする時に少し早めに行き、そのお店の周りを実際に自分で歩いて見ます。

そして、お会いして色々なお話をしますが、自分の目で見たことと社長から聞いたことの確認をするのです。

新規オープンを予定している人は、もっと時間をかけて調べるのは当然です。

人の流れをよく理解しないでお店をオープンすること「それはイエローカードです」

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2008年02月27日

ありがとうございました

私はこのブログで、Japan Blog Award 2008にエントリーしていましたが、皆様の応援のおかげで3次選考を通過し、最終審査に残ることができました。

これもひとえに皆様の日頃の応援のおかげと感謝しています。

少しでもJapan Blog Award 2008を盛り上げたいと思っています。

私のブログの左上から参加ブログをご覧になり投票していただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

応援ありがとうございました。心から御礼申しあげます。


       税理士 森 大志
posted by 森 大志 at 20:26| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記

流れに乗る

私は、別のブログで「税理士森大志の時代の流れを読む」という内容を書いています。

経営には時代の流れを読むことが大切だと、事例をもとに説明しています。(残念ながら時間の都合で最近ほとんど更新していません。)

今日のブログの「流れに乗る」ということは、時代の流れを読むこととは違います。

個人でもそうですが、会社でもあることがきっかけで注目を浴びる、ある商品が話題になり注目を浴びるということがあります。

そういうときに、その流れに乗って勝負するときがあると思っています。

あとになって、あの時こうしていたらよかったという声をよく聞くからです。

また、ものによっては徐々にではなく、一気に勝負をかけることが必要です。

前にお話ししたように、過当競争の日本においては良いこと(良い商品)はすぐに真似をされるからです。

自社の開発した商品が良いものでも、ある程度売れていないと類似商品が出てきたときに同じ土俵で勝負することになります。
ところが、自社商品の知名度があり類似商品が出てきたときは、ニセモノが出てきたということになります。

この差は非常に大きく違います。
ですから、真似される前に一気に勝負をかけるのです。

先日、ある顧問先の社長(注目を浴びている)にこの流れに乗って一気に勝負をかける提案をしました。
ただ、勢いだけで勝負をかけるのは非常に危険なので、その会社の内容のこの部分を活かしてこういうことができるというような、企画案の説明をしたのです。

その時は、幹部社員も一緒でしたので、普段社長と話していることも含めて説明したところ、幹部社員は納得し社長と真剣に考えたいという答えをもらいました。

税理士としてこんなにうれしいことはありません。
おそらく、幹部社員も普段社長が何を考えているかいまいち理解できなかったのですが、間に私が入ることにより理解が進んだと思います。

そして、そういうときに、顧問先の方々と一緒に経営について考えるのも、私たち税理士の仕事だと思っています。

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2008年02月26日

中小企業を応援します

私がこのブログを始めたのが昨年の8月30日からです。

このままでは、私たちの顧問先である中小企業が大変なことになるという、危機感からでした。

微力ながらお役に立ちたいと、中小企業の経営者の皆様に情報を発信して今日まで来ました。

私は、東京で開業していますので、顧問先の会社も業績の良い会社が多いのですが、地方は大変だと思います。

手元に、asahi.com(朝日新聞)2008年1月26日配信の記事がありますが、

「信用組合の中央機関である全国信用協同組合連合会(全信組連)が、経営が悪化した山梨県民信組(甲府市)に対し、3月末に100億円規模の資本支援をすることが26日わかった。
他の信組と合併して自己資本比率が低下するなどした大東京信組(東京都港区)、大分県信組(大分市)、在日韓国人系の中央商銀信組)などにも資本支援する方針で、支援総額は200億円前後に達するとみられる。」

そして、日本経済新聞2008年2月5日の記事では、
鹿児島県の鹿児島県信用組合(鹿屋市)と鹿児島興業信用組合(鹿児島市)が年内をメドに合併することで合意したとの内容でした。

全信組連は、3月末をメドに経営不振の鹿児島県信用組合に資本支援する方向で検討するそうです。

信用組合が貸出先とするのは、中小零細企業であり、倒産増加により、あきらかに経営悪化しているのです。

上記信用組合は氷山の一角で、経営不振の信用組合、信用金庫、地方銀行は日本中にあると思われます。
東京都が設立した新銀行東京でさえ経営危機なのです。
貸出先である中小企業の倒産はそれほど多いのです。

そして、今年に入ってからは、サブプライムローンの影響も出始めています。

これからは、資源価格の上昇による仕入コストの上昇が避けられませんが、販売価格にそのすべてを転嫁できそうもありません。

そんな中、私たち税理士も皆さんと一緒に頑張らなければいけないと思っています。

一人の力は限られています、みんなで力を合わせ知恵と工夫でこの危機を乗り越えましょう。

私も、このブログを通じて少しでも皆様のお役に立つよう情報発信していきますので、お気軽にコメントなどでご意見ください。

ご意見を参考にさせていただき、改善し、より皆様のお役に立つブログにしたいと思っています。

税理士森大志は「中小企業を応援いたします」

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posted by 森 大志 at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 新聞雑誌の記事から

2008年02月25日

デフレの残像

世界経済は、サブプライムローン問題の影響で不況になりつつあります。

私は、これからの企業経営は非常に難しいと思っています。

日本もバブル崩壊を経験し、その後の低迷を評して失われた10年とか言われましたが、その間でも、今は景気が悪いけれどいつかもとにもどるという期待が、企業経営の判断を誤らせました。
税理士森大志の時代の流れを読む「温泉旅館の破綻2」参照)

地価、株価、ゴルフ会員権等をはじめとしてバブルの時の価格が忘れられなかったのも、傷口を広げた原因です。

バブルの残像が人々の脳裏に深く刻まれていたからだと思っています。

100円ショップの増加、スーパーにおける冷凍食品の5割引を始めとする特売等、数え上げたらきりがありませんが、今まではデフレで安値の時代が長く続きました。

そうすると、同様のことが今回も起きると危惧するのです。

私は「デフレの残像」を心配しています。

今年に入って急激に売上を落としている企業も多く、特にサービス業は大変だと言う声をよく聞きます。

原油価格の高騰によるガソリン、灯油価格の上昇や食料品価格の上昇などインフレ圧力が強くなっています。

しかし、長い間のデフレで安値に慣れていますので、給料が増えない中、なかなかそれを受け入れることは出来ないと思います。

ここで注意していただきたいのは、バブルの残像は夢よもう一度ではありませんが、経営者の脳裏に深く刻まれていました。

ところが、デフレの残像は消費者の脳裏に深く刻まれていることです。
この私でさえ、スーパーに行ったときにずいぶん物価が高くなったと感じますが、主婦はそれ以上に感じていると思います。

これからは、消費者の「デフレの残像」を意識しながら経営しなければいけないと思っています。

そして、そういうときに、顧問先の方々と一緒に経営について考えるのも、私たち税理士の仕事だと思っています。

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posted by 森 大志 at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | がんばれ社長

2008年02月24日

記事の目次更新しました

記事の目次の更新をしました。

下記をクリックしますとそれぞれの目次に行きます。

【1】はじめに
はじめに

【2】日記
「日記」の目次1
「日記」の目次2

【3】がんばれ社長
「がんばれ社長」の目次1
「がんばれ社長」の目次2
「がんばれ社長」の目次3
「がんばれ社長」の目次4
「がんばれ社長」の目次5

【4】それはイエローカードです
「それはイエローカードです」の目次1

【5】新聞雑誌の記事から
「新聞雑誌の記事から」の目次1

【6】コンサルティング
「コンサルティング」の目次1

☆私が書いている関連ブログ☆
【7】税理士森大志の税の考え方
『税理士森大志の税の考え方』の目次1

【8】税理士森大志の時代の流れを読む
『税理士森大志の時代の流れを読む』の目次1

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posted by 森 大志 at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月22日

租税正義の実現

「租税正義の実現」とは、私の恩師で大学の税法のゼミの指導教授だった廣瀬正先生の大学における最終講義のテーマでした。

廣瀬先生は、国税庁協議官(今の国税審判官)、東京地方裁判所書記官、税務署長を歴任され、大学教授になった方ですので、税の現場で様々な経験をされています。

その先生が、大学の最終講義に、このテーマを選ばれたのです。

私は、すでに卒業して社会人になっていたのですが、他のOBをさそって聴講に行きました。

その時は、「租税正義の実現」と言われても、理解できずわかりませんでしたが、廣瀬先生は社会正義と租税正義の話を一生懸命されていました。

そして、そのことは私の記憶から消えていたのですが、ある裁判をきっかけとして、廣瀬先生の「租税正義の実現」ということばが私の記憶によみがえったのです。

その裁判とは、武富士元専務の住所が国内か海外かで判断が分かれている1330億円の贈与税追徴課税の是非を問う裁判です。

裁判の検討は後日行いますが、この裁判は刑事裁判ではありません。

平成17年(行ウ)第396号贈与税決定処分取消等請求事件という税務署が行った贈与税決定処分の取り消しを求める裁判です。

犯罪とは「刑法その他の刑罰法規に規定する犯罪構成要件に該当する有責かつ違法な行為(大辞泉)」ですから、社会正義に反することは刑法などに規定があり処罰されます。

脱税も、不法に税の負担を逃れることですから犯罪ですが、この裁判は脱税の裁判ではありません。

私の解釈ですが、廣瀬先生が言いたかったことは、犯罪ではないが許すことのできない「租税回避」についてだと理解できるようになりました。

租税回避とは「形式的には合法的な行為であるが、経済的合理性を欠く行為を行い、その結果として税の負担を不当に回避又は軽減することです。」が通常では行わない行為を行い結果として、税を減らしたり納めないのですから好ましいことではありません。
税理士森大志の税の考え方「脱税、租税回避と節税」参照)

この裁判では、一審の東京地方裁判所では元専務側の言い分が認められたのですが、二審の東京高等裁判所では国側の主張が認められ、1330億円の贈与税追徴課税が是と判断されました。

元専務の行った行為を「租税回避」と認定したのです。(上告したので、まだ結論は出ていませんのでご注意ください。また、税法の規定の範囲内で経済的合理性のある行為を行い結果として、税を軽減する節税を否定するものでもありません。)

言うまでもなく、税とは財産権の侵害ですから「課税の公平」「負担の公平」について守られなければ真面目に税金を納める人はいなくなります。

それは、国家の危機につながります。

ですから、廣瀬先生は「租税正義の実現」ということばにこだわっていたのだと、今になって気がついたのです。(本当に遅い!)

脱税という犯罪行為ではないが、許すことのできない「租税回避」を実質課税の原則などを適用して課税する。(当然になんでも適用できるものではありません。)
税理士森大志の税の考え方「実質課税の原則とは」参照)

それが廣瀬先生のおっしゃっていた「租税正義の実現」だと、20年以上たってやっと理解できたのです。

廣瀬先生の教えが、税理士として仕事をするのにどんなに役に立っているかを考えますと、感謝に堪えません。

お礼のことばにかえて、皆様に恩師廣瀬正先生のお言葉をご紹介させていただきました。

本当にありがとうございました。

(確定申告の期間なのでご紹介させていただきました。また、古いことなので、私の記憶違いがあるかも知れません。その場合はどうかお許しください。)

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2008年02月21日

良いことは真似される

日本においては企業間競争が厳しいので、苦労してやっとうまくいったことでも、必ずといっていいほどマネされます。

『「ジャパネットたかた」に学ぶ』という記事を書きましたが、その中でセット販売を取りあげました。
安売り競争の中で、単体での価格を比較できないようにセット販売しているという内容でした。

手元に日本経済新聞の平成20年2月16日の全面広告がありますが、なんと家電量販店のコジマが「安値世界一への挑戦、だんぜんお得!!コジマセット」という内容で宣伝しているものです。

全面広告のすべてがセット販売なのです。

当然のようにセット販売というやり方は、昔からあり、なにも「ジャパネットたかた」だけのものではありません。

私が、言いたいのは経営上の工夫などはすぐに真似されるということです。

工夫してお客様から支持されて売上を伸ばしても、それが続くのはせいぜい2〜3年なのです。
内容によっては、すぐに真似されるのです。

ですから、経営上の工夫などは常に真似されるという意識のもとに、新たな工夫をする必要があるのです。

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2008年02月20日

苦しい時の借入戦略(番外編)

今までは、自社の経営内容がよければ銀行借入に困ることはありませんでした。

しかし、これからは違います。

銀行も倒産する時代だからです。

金融危機の時に私は『神に祈る気持ち』になったことがあります。

私の顧問先の会社の取引銀行が、週刊誌等で「あぶない銀行」のリストに載っていたからです。

もし、その銀行が倒産した場合、手形割引等に影響が出て資金繰りに影響が出るのが確実でした。

その時は、いつも気にしていて、金融ビジネス等の専門誌、週刊誌から日刊ゲンダイ等まで関係する記事はもれなくチェックし情報収集しました。

そして、社長には「悪い噂が出ているけれど大丈夫です」とよく話したものです。

こちらの業績がよければ、すぐに次の銀行を探すのですが業績が悪い場合は、簡単にはいきません。

業績が良いときから付き合いがあり、一時的に業績が悪くなったのなら面倒を見てもらえますが、そうでない場合は難しいのです。

このように、借入戦略というのは業績の良い時に将来のことも考えて、進めるものだと思います。

そして、取引銀行の業績、資金量等も考えるのは言うまでもありません。
銀行に余力がないと充分な資金の借入が出来ないのですから当然です。

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2008年02月19日

苦しい時の借入戦略2

前回の「苦しい時の借入戦略」では、企業の経営状況が悪化したときに、銀行の自己査定の評価が下がらないように工夫し、「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」を活かすことを説明しました。

金融庁が苦労して、「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」を作成し公表しているのですが、実際の現場ではばらつきがあるようです。

民主党の藤末健三参議院議員は、平成19年10月10日に政府に対して質問主意書を提出しています。

その内容は、以下の通りです。

金融庁による金融機関の検査に関して、中小企業への融資については、貸しはがし等を防ぐため、融資リスクを加減する「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」(以下「マニュアル」という。)が存在するが、実際にはそのマニュアルの運用が適正に行われていないと聞く。
 このような事態を踏まえ、以下質問する。

一 マニュアルの周知徹底状況を明らかにされたい。また、的確なマニュアルの適用はなされている状況か。政府の認識を明らかにされたい。

二 過度に検査に反応している地方銀行などへのマニュアルに基づく指導について、現状を明らかにされたい。また、政府はその指導を行っているのか。政府の認識を明らかにされたい。

  右質問する。

これから分かることは、国がどんなに良い制度を作っても、簡単には実行されないことも多いということです。

まして、金融危機の時に破たんした銀行は、自己査定が甘く引当が不足していると言われました。

そして、このマニュアルは甘く自己査定しろと言っているのです。

これでは、銀行も実際にはどのようにマニュアルを適用していいか戸惑いがあるのかも知れません。

だから、私たちも勉強し理論武装して主張することも、時に応じて必要なのです。
決算書に出ていないことを評価するわけですから、こちらから情報を提供する、アピールしないと銀行ではわからないことも多いのです。

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2008年02月18日

確定申告の受付が始まりました

皆さんのご存じの通り今日から3月17日まで、所得税確定申告の受付が始まります。

3月になりますと非常に込み合いますので、早めに申告することをお勧めいたします。

会社を経営している方で不動産所得等がある方は、顧問税理士がいらっしゃると思いますが、早め早目の対応をお願いいたします。

また、居住用不動産の譲渡等をした方で特例の適用を受けようと思っている方は、確定申告することが要件ですので、忘れずに期限内に申告してください。
期限内に申告しませんと特例は受けられません。

そして、特例を受けるためには添付書類も多々ありますので、用意するのに時間がかかりますので留意してください。

住宅ローン控除を受けている方で、所得税がゼロになった方は控除不足額が住民税から還付されるかも知れませんので、今年は特にご注意ください。

この控除の適用は、所得税の確定申告しただけでは適用になりません。
その場合、住民税の確定申告が必ず必要なのでくれぐれもご確認ください。

報酬等の収入がある方は、支払調書が必要ですので、まだ届いていない人は必ず支払者に請求してください。

株の譲渡等がある方は証券会社から資料が届いているかご確認ください。
手元にない方は、すぐに証券会社に請求してください。

生命保険の満期金等がある方は申告が必要な場合があります。
忘れずにご確認ください。

ご不明の点は、お近くの税務署、顧問税理士等に早めにご確認ください。

よろしくお願いいたします。

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2008年02月15日

苦しい時の借入戦略

金融機関は自己査定により貸出先のランク付け(債務者区分)を行います。

債務者区分とは
「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質要破綻先」「破綻先」の5区分をいいますが、「破綻懸念先」以下の区分では融資が受けられなくなります。

会社の業績が悪くなりますと、「正常先」から「要注意先」に区分が変わりますが、それが長く続き債務超過になりますと、「破綻懸念先」になり、融資が受けられなくなるのです。

その債務者区分の基準として「金融検査マニュアル」を適用しています。

「金融検査マニュアル」とは、金融庁の検査官が金融機関を検査する際の手引書と位置づけられるものです。

「金融検査マニュアル」では、債務者区分の判断にあたっては、債務者の経営実態を総合的に勘案して判断し、金融検査マニュアルの基準を機械的・画一的に適用してはならないとしています。
金融庁ホ−ムページより

しかし、それだけでは不十分で、中小企業の債務者区分については、財務面における代表者との一体性、企業の技術力、販売力や経営者本人の信用力等を検査の際にきめ細かく検証することが必要です。
そこで、平成14年6月、
「金融検査マニュアル」を中小企業等の債務者区分などの検証にどのように適用するかについて、その検証のポイントと具体的な運用例をまとめた「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」を作成し、公表したのです。
金融庁ホームページより

今までは、業績の悪い会社が債務超過になったときに、社長借入金があれば、借入金を資本金に充当し増資することにより、自己資本の充実を図りました。

しかし、増資することは、登記費用、法人地方税均等割額の増加
(資本金が1千万円を超える、5千万円を超える場合等)
など、その負担がばかになりません。

そこで、増資をしない場合に、社長借入金を資本と同じと銀行に説明するように話したこともあります。

「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」では、このような財務面における代表者との一体性を評価するように説明されています。

今までは、私の判断でこういうように銀行に説明して下さいと言っていたことが、「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」のように評価してくださいと銀行に言えるのです。

それにより、債務者区分が「要注意先」のままで、「破綻懸念先」に変更にならずにすむのです。
その結果、融資に影響が及ばないように出来るかも知れないのです。

このことは、私たち中小企業にとって大変ありがたいことだと思います。

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2008年02月14日

公的年金所得者のお手伝い

昨日は、公的年金所得者の申告指導のお手伝いに行ってきました。

前にもお話ししたように、この時期、東京税理士会では東京国税局のお手伝いをしています。

今回の私の担当は、公的年金所得者の申告指導ですから公的年金の受給者であるお年寄りの方々のお相手をしました。

普段は、仕事がら中小企業の経営者のお相手をすることが多いのですが、普段接することのない年配者のお相手をすることにより、世の中のことを考える上で非常に役に立っています。

私の母親と年齢の変わらないような人たちが、きちんと申告するために、朝早くから並ぶのです。

お話を聞いた結果、資料が不足していることが分かりそのことを指摘すると、近いからと資料を取りに帰宅され、資料を持って担当者の私に見せるに来るのです。

その時のうれしそうなお顔を見ると、私までうれしくなります。
そして、お世辞でもいい人にあたったと喜んでいただけると、単純な私はますますうれしくなるのです。

昨日は、お年寄りに接して貴重な体験をさせていただきました。

このような方々と接しますと、税に携わる者として「課税の公平」とか「税の使い方」などきちんとしてほしいと切に願うものであります。

世の中には、強い人だけでなく、いろいろな人がいることを肝に銘じてこれからの仕事に活かしていきたいと思います。

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posted by 森 大志 at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月13日

中小企業の会計に関する指針

中小企業の会計に関する指針とは、中小企業が、計算書類の作成に当たり、拠ることが望ましい会計処理や注記等を示すものです。

この指針は、平成14年6月に中小企業庁が「中小企業の会計に関する研究会報告書」を発表したことに始まり、

平成14年12月 日本税理士会連合会が「中小会社会計基準」
平成15年 6月 日本公認会計士協会が「中小会社の会計のあり方に関する研究報告」

をまとめ、これらの3つの報告を統合するものとして、この指針が
平成17年8月に公表されました。

いままで、銀行借入するときに過去の決算書を提出していましたが、様々な基準や規則で作成されており、公認会計士の監査を受ける会社を除いては、その内容、作成方法にばらつきがありました。

それが、借入するときのテクニック等があると言われたゆえんでもありました。

私が「借入にテクニックはない!」と言ったのは、このような背景もあるのです。

ですから、私が紹介する銀行の融資の時には『「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト』の提出を求められます。

勘定科目ごとの確認事項に対してイエスノーのチェックを入れて提出するのですが、これを提出して決算書の内容が良ければ保証協会の保証がなくても、融資してもらえます。

保証料の支払いがないのですから、企業にとっては面倒でもコストの面でうれしいのです。

そして、この指針の適用はだんだんと普及してきています。

地方の信用金庫などでも、この指針に基づいて作成された決算書を優遇するところもあるようです。

また、会計参与のいる会社は、この指針に基づいて決算書を作成すると聞いています。

このように世の中は進化しています。

世の中の流れに遅れないように、時代の流れを読んでいきたいと思います。

税理士森大志は、顧問先の社長と一緒にがんばりたい、少しでもお役に立ちたい、いつもそう思い努力しています。

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posted by 森 大志 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | がんばれ社長

2008年02月12日

町医者のような税理士でありたい

お医者さんには、町医者(診療所)、専門病院そして大学病院などがあります。

税理士で言えば、私の事務所みたいな個人事務所、税理士法人、資産税、医療などの専門に特化した事務所そして監査法人系の税理士法人などです。

私の事務所は町医者みたいな事務所ですので、顧問先の皆様の様々な問題に対応しています。

そうすると、必然的に税務だけでなく経営全般の相談が多いのです。
今は、中小企業にとって経営環境が厳しいので、特に経営に対する悩み相談みたいなことが多くなりました。

本当に経営者は悩んでいます、中小企業の7割は赤字だとも言われています。

そんな経営者の方々と会い、話を聞く。
そういうことも大切だと思っています。

経営者は従業員に会社の内容をすべて話すことは出来ません。
業績が悪いことを話した結果、従業員が不安になり売上に影響し、さらに業績に悪影響を与えることもあるからです。

従業員は忙しいイコール儲かっていると思うかも知れませんが、最近はそうではありません。
忙しいが儲からないということも多いのです。

外部の人間でこのような内容を知っているのは、税理士だと思います。
ですから、経営者も心を開いて話が出来るのです。

私は、心療内科のお医者さんのような役割もあると思っています。

顧問先の社長とお会いして、話が終わり分かれるときに、社長の顔がスッキリした顔になることも多いのです。

話すことにより、スッキリするのだと思います。

妻からは税理士が天職だと言われている私ですが、若いころには悔しい思いをしたこともたくさんあります。

顧問先の社長と一緒に行ったすし屋で、
そこの親父が社長に「こんな若造に頼んでいるいるのか」と目の前で言われたこともあります。

税理士は誰に頼んでも同じだという人もいます。

私は、事務所の大小や年齢、元税務署長(私のゼミの恩師もそうですが)とかの経歴等々は関係なく、自分にあった税理士を選んでいただきたいと思っています。

ただ、私たち税理士も反省しなければいけないのですが、あまりに情報がなく、違いがわかりません。
立派なホームページを見ても、宣伝がうまいだけかも知れません。

そこで、私は税理士の仕事を通じて感じたことを「税理士森大志のひとりごと」として皆様に公開することにしました。

インターネットの発達で、このようにブログで自分の考えを書き公表し、それを皆様に読んでいただける。

こんなに嬉しいことはありません。
更新楽しみにしています、と言われると単純な私は嬉しくて頑張ってしまうのです。

税理士森大志は、この記事のタイトルのように「町医者のような税理士でありたい」と思っています。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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posted by 森 大志 at 08:35| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月11日

記事の目次更新しました

記事の目次の更新をしました。

下記をクリックしますとそれぞれの目次に行きます。

【1】はじめに
はじめに

【2】日記
「日記」の目次1
「日記」の目次2

【3】がんばれ社長
「がんばれ社長」の目次1
「がんばれ社長」の目次2
「がんばれ社長」の目次3
「がんばれ社長」の目次4

【4】それはイエローカードです
「それはイエローカードです」の目次1

【5】新聞雑誌の記事から
「新聞雑誌の記事から」の目次1

【6】コンサルティング
「コンサルティング」の目次1

☆私が書いている関連ブログ☆
【7】税理士森大志の税の考え方
『税理士森大志の税の考え方』の目次1

【8】税理士森大志の時代の流れを読む
『税理士森大志の時代の流れを読む』の目次1

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posted by 森 大志 at 11:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月08日

良薬は口に苦し

「良薬は口に苦し」ということばがありますが、よく効く薬は苦くて飲みにくい(大辞泉)という意味です。

悪役俳優の八名信夫(やなのぶお)が、「まずい、もう一杯!」と宣伝し、キューサイの青汁が大ヒットしたのは記憶に新しいことです。

この広告の果たした役割は、計り知れないと思います。

おそらく、青汁が体に良いことは間違いないのですが、そのままでは「まずくて飲みにくい」のです。

飲みにくいので、売上も伸びずどうやって売上を増やすか考えたのだと思います。

そこで考えたのが、冒頭の「良薬は口に苦し」を逆手に取った「まずい、もう一杯!」です。

おそらく大部分の人は、子供の時に病気を治すために苦い薬を飲んだ経験があり「脳にインプット」されていると思います。

ですから、飲んでまずくても体に良いものなら我慢する、積極的に飲もうと思うはずです。

そして、普通なら「おいしい、もう一杯!」というところを「まずい、もう一杯!」ですから、広告の目的である、商品を覚えてもらうという目的は十分です。

あまりのインパクトに商品名をもし忘れても、「テレビで宣伝しているまずい青汁」で通じるのです。

この広告でキューサイも大きく売上を伸ばしたのです。

また、キューサイの広告の影響で「青汁は体に良い」というイメージもインプットされました。

今度は、他社において「青汁は体に良い」というイメージを生かして「おいしい青汁!」という商品も出て売れているようです。

もし、キューサイの青汁のヒットがなく、最初から「おいしい青汁!」で広告したらはたして売れていたか疑問です。

このように販売戦略というのは難しいのです。

キューサイもこの広告で急成長しました。
私たち中小企業も工夫次第で頑張れると思いませんか。

そして、そういうときに、顧問先の方々と一緒に経営について考えるのも、私たち税理士の仕事だと思っています。

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posted by 森 大志 at 09:01| Comment(4) | TrackBack(0) | がんばれ社長

2008年02月07日

「コンサルティング」の目次1

記事の検索をしやすいように目次を設けました。

カテゴリ「コンサルティング」の目次1(更新順)です。

【01】2008年01月21日更新『エステサロンの経営

【02】2008年06月18日更新『温泉旅館の再生「うわべだけ真似をしてもだめです」

【03】2008年06月19日更新『温泉旅館の再生「ビジネス客からの脱却

【04】2008年06月20日更新『温泉旅館の再生「メニューもないのに追加ですか」』

【05】2008年06月24日更新『温泉旅館の再生「何かがたりないのです!」』

【06】2008年06月25日更新『温泉旅館の再生「儲け第一主義ではありませんか!」』

【07】2008年06月26日更新『温泉旅館の再生「これからが競争です!」

【08】

【09】

【10】

【11】

【12】

【13】

【14】

【15】

【16】

【17】

【18】

【19】

【20】

「がんばれ社長」の目次4

記事の検索をしやすいように目次を設けました。

カテゴリ「がんばれ社長」の目次4(更新順)です。

【61】2008年02月06日更新『借入戦略を考える3

【62】2008年02月07日更新『借入戦略を考える(番外編)』

【63】2008年02月08日更新『良薬は口に苦し

【64】2008年02月13日更新『中小企業の会計に関する指針

【65】2008年02月15日更新『苦しい時の借入戦略

【66】2008年02月19日更新『苦しい時の借入戦略2

【67】2008年02月20日更新『苦しい時の借入戦略(番外編)』

【68】2008年02月21日更新『良いことは真似される

【69】2008年02月25日更新『デフレの残像

【70】2008年02月27日更新『流れに乗る

【71】2008年03月03日更新『早い時間の割引

【72】2008年03月04日更新『2店目があぶない

【73】2008年03月28日更新『QBハウスの考え方

【74】2008年03月31日更新『なんでも相談して下さい

【75】2008年04月03日更新『固定費の把握

【76】2008年04月04日更新『新銀行東京問題の底流3

【77】2008年04月08日更新『OZマガジンに学ぶ

【78】2008年04月09日更新『資生堂の戦略

【79】2008年04月10日更新『コンビニの価格に対するこだわり

【80】2008年04月14日更新『節税は体力がついてから!』
posted by 森 大志 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 「がんばれ社長」の目次